文化庁メディア芸術祭
第20回

アニメーション部門

新人賞

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ムーム

短編アニメーション

堤 大介/ロバート・コンドウ [日本/米国]

© 2016G.Y/W/MOOM FP
作品概要

川村元気と益子悠紀による絵本『ムーム』(白泉社、2014)をフル3DCGでアニメーション化した作品。ガラクタと持ち主との思い出、その喪失というテーマを扱う。人間が捨てたモノに宿る「思い出」が存在する不思議な世界が舞台となっており、湖のほとりに暮らす主人公のムームは、宇宙服を着た相棒ケネディと、ガラクタから思い出のかたまりを引っ張り出し、空に帰す仕事をしている。ある日、ムームはバレエシューズの中にいたルミンと出会う。はじめは悲しそうにしていたルミンは、ムーム、ケネディと過ごすうちに笑顔を見せるようになるが─。緑豊かな自然を背景に愛らしいキャラクターたちの出会いと別れを、精緻な映像と静謐な音楽とで表現している。

http://www.tonkohouse.com/jp/%20projects/moom/
贈賞理由

美しく広大な風景、植物のいきいきとした存在感、繊細で表情豊かな光の表現、観ているだけで観客を心地良い世界へ誘ってくれる。物語の展開は「出会い」「ふれあい」「別れ」というシンプルな流れではあるが、豊かな色彩表現の変化、ピアノの旋律によりキャラクターの心情を引き出し、ほんのり温かく、少し切ない気持ちで満たしてくれる演出力は確かである。フルCGによる表現も細部まで丁寧につくりこまれ、暗部の色彩、植物の壮大な物量により独特のリアル感を生んでいる。スタッフの情熱や思いが感じられる素晴らしい作品である。(森野 和馬)


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