文化庁メディア芸術祭
第21回

エンターテインメント部門

新人賞

MetaLimbs

ガジェット

佐々木 智也/MHD Yamen SARAIJI [日本/シリア]

作品概要

2本のロボットアームを装着し、足の動きをマッピングすることで、自在に操ることができる「新たな腕」を増やす作品。ロボットアームは肩から背負い、左右の足の甲と膝に取り付けられたセンサーが脚の動きをトラッキングしてアームを動かし、足の指を動かすとロボットハンドも動く。ロボットハンドには触覚センサーが取り付けられ、ロボットハンドの感覚が足にフィードバックされる。従来の義手や義足のように身体感覚を補うだけでなく、アームの先にハンダゴテなどを付け替えることによって、人間の身体能力を超越した機能をも付与できる。テクノロジーのトレンドが補綴技術から人間拡張技術へと移り変わるなかで、人間の身体感覚が技術によってどう変化するかを提起する。

贈賞理由

人間が本来持っている能力を超える道具は、機能を最適化して操作する、あるいは機能を補完して受動的に動作するイメージが強い。しかし『MetaLimbs』は、足と連動させるというユニークな発想で、ユニバーサルな機能でありながら能動的に動作させることができる。足での操作に慣れれば、『MetaLimbs』自体に身体所有感を感じると想像すると、新たな身体機能獲得への可能性が大きく広がる。今後の展開と製品化に期待したい。(遠藤 雅伸)


back to top