文化庁メディア芸術祭
第22回

エンターテインメント部門

優秀賞

TikTok

アプリケーション

『TikTok』Japanチーム [日本]

作品概要

BGMや音声に合わせて15秒の動画を撮影・編集し、共有できるビデオソーシャルプラットフォーム。動画の撮影から、編集、投稿までがひとつのアプリケーション内で完結できる。さまざまなBGMに加えて、「お笑い系」音声等が実装され、ユーザーはそれぞれの音声に合わせ、ユーザーの身ひとつで見栄えのする動画が簡単に投稿できる工夫がされている。その手軽さから10代を中心に人気が広がり、TikToker(ティックトッカー)と呼ばれるインフルエンサーも出現している。また、一般ユーザー以外にも、著名人やアーティストの公式アカウント、企業とのコラボ企画が多数ある。音楽に合わせてダンスをする、リップシンク(口パク)をするといった人気の動画を模倣する投稿が現在の主流となっており、ユーザーはエフェクトやカメラワークでオリジナリティを出す。2018年上半期、世界で最もダウンロードされ、そのコミュニティは日本だけにとどまらず世界に広がっている。

贈賞理由

ブログなどの文字と写真によるメディアは世界に浸透するまで数カ月かかる時代から、TwitterやFacebookでの情報は24時間以内に世界に浸透する時代へと進化した数年前。Instagramの登場によってそれはひとつの様式となり、「インスタ映え」という言葉までできた。動画メディアはあまり浸透しないと業界で言われてきたものの、『TikTok』の出現はソーシャルネットワークの多様性の時代を象徴し、ユーザーが選べる時代を確実につくった。動画の編集は簡単ではないが、考え抜かれたインターフェイスを通してさまざまな文化、言語圏に広がるユーザーそれぞれが、それぞれの価値観をもとにエンタメ性・独自性・創造性をもって表現できるツール=道具となったことは大きな進歩だと思う。これだけの多面性を持つ動画メディア『TikTok』は確実にメディアエンターテインメント分野を変革させた。(齋藤 精一)

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